水槽生まれサンゴの産卵確認

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水槽生まれサンゴの産卵確認 鳥羽水族館、国内2例目

三重県鳥羽市鳥羽水族館は27日、同館の水槽で生まれたサンゴの産卵を確認したと発表した。水槽内で生まれ育ったサンゴが産卵するのは珍しく、国内では和歌山県串本町串本海中公園に次いで2例目。

 このサンゴはミドリイシの一種。産卵した親サンゴは、自然界から採取された個体から生まれ、現在は二群体が飼育されている。

 腔腸(こうちょう)動物のミドリイシには雌雄の別がなく、すべての株が、精子と卵が一塊になったカプセル状のものを放出する。水面で塊が破裂し、ほかの株が放出した塊と受精する。

 24日朝、受精後に形成される胚(はい)が水面に浮いているのを飼育担当者が確認し、大きさ0・45ミリの胚170個を回収。24日夕方にはプラヌラと呼ばれる幼生になり、泳ぎ始めている。

 順調に成長すれば5日から7日後に岩などに着生する。担当の森滝丈也さん(40)は「回収したほとんどの幼生が生きており順調」と着生に期待している。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010052802000036.html