亀有『両さん』像 壊される

vclub2010-04-21

両さん像五体あるのか!

亀有『両さん』像 壊される 街のシンボル 誰が…

 「みんなの両さんなのに…」。葛飾区亀有の街のシンボル、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公・両津勘吉銅像の一つが壊されたのが明らかになった二十日、地元商店街には衝撃が広がった。街おこしに生かそうと、「こち亀」登場人物の銅像をJR亀有駅周辺のあちこちに設置。被害にあった「サンバ両さん」像は先月できたばかりだった。 
 「せっかく像ができたのに残念。休日には親子連れが写真を撮っていたのに」。左手に持ったマラカス部分が折られたサンバ両さん像がある、亀有中央商店街振興組合の鳥山太一理事長(64)は、そう語る。
 地元七商店街でつくる亀有地区商店街協議会で毎秋開く「両さんまつり」実行委員長、佐藤尚吾さん(45)は「アロハシャツを着て、楽しげな姿の両さんを壊すなんて、どんな人だろうと思っている」と憤る。
 佐藤さんは、銅像を製造した富山県の業者に、被害にあった銅像の写真を電子メールで送った。今後、修理方法や費用を検討してもらうという。「至急直す方向で、(設置を支援した)区と相談したい」
 区広報課によると、担当課を通じ、被害状況は青木克徳区長に報告された。
 同協議会は二〇〇六年二月、亀有駅北口に制服姿の等身大の両さん像を設置。同年十一月に南口へ法被姿、〇八年十一月に商店街の真ん中へ少年時代の姿と、両さん像を追加した。漫画のキャラクターを観光資源に取り入れ商店街の回遊性を高めたとして、〇九年度の都「東京商店街グランプリ」で活性化部門グランプリに輝いた。
 今年三月十三日には地元の香取神社も加わり、両さん像五体、麗子など他の登場人物三体を設置。うち一体が、今回壊されたサンバ両さん像だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100421/CK2010042102000093.html