ZARDの坂井泉水さんが謎の転落死

vclub2007-05-29

きれいな40歳だよね。w
ガンに負けちゃったのかな?

ZARD坂井泉水さんが謎の転落死…病院の非常用スロープから


昨年、ラストアルバムとなった「Golden Best〜15th Anniversary〜」のジャケット用に撮られた坂井泉水さんのアーティスト写真。彼女の公式写真はミステリアスさを前面に出すため、正面を向いたものはほとんどなかった
 「負けないで」などのヒットで知られるロックユニット、ZARD坂井泉水さん(本名・蒲池幸子)が27日午後3時10分、脳挫傷のため、都内の病院で死去した。40歳だった。昨年6月から子宮頸(けい)がんを患い、肺への転移が見つかった今年4月に再入院。今月26日早朝に病院の非常用スロープの約3メートルの高さから転落、後頭部を強打した。テレビ出演や生ステージをほとんど行わない“謎に包まれた歌手”と言われた坂井さん。自殺なのか、事故なのか、警察では両面から捜査している。


 「負けないで」揺れる想い」など数々のヒットを放ちながら、露出の余りの少なさから、ミステリアスな存在として知られていた坂井さんが、突然のこの世を去った。

 警視庁四谷署や所属事務所によると、坂井さんは昨年初夏に体の不調を訴え、精密検査を受けたところ子宮頸がんが発見された。6月に東京・信濃町の慶応大病院に緊急入院し、子宮の摘出手術を受けた。

 術後の経過は良好で昨年秋に一度は退院。通院治療を続けていたが、今年3月の検査で肺への転移が見つかり、4月中旬に同病院に再入院した。それからは放射線抗がん剤による治療を続け、「がん細胞が小さくなり快方に向かっていたと聞いていた」(所属事務所)という。ただ、がんで入院していた事実は、一部のスタッフにしか知らされていなかった。

 “事故”は26日早朝に起こった。午前5時50分ごろ、同病院1号棟の非常用スロープの下で、坂井さんが仰向けになって倒れているのを病院関係者が発見した。すぐにICU(集中治療室)に運ばれ、応急処置が施された。

 スロープの1階と2階の間にある地上から約3メートルの高さの踊り場から、コンクリートの地面に転落したとみられ、頭から大量の血を流していたという。外出用の私服姿で靴を履いたままだった。ICUでは危険な状態が続き、翌27日午後3時10分、両親や親しいスタッフら数人に看取られ天国へと旅立った。死因は外傷性頭がい内損傷(脳挫傷)だった。

 坂井さんは最近、病院の敷地内を散歩するまでに回復。復帰に向けた体力作りのため、早朝の散歩を日課にしていた。所属事務所では「前日の雨で足を滑らせた」と説明し、「遺書がなく、病室の身辺を整理した様子もありませんでした。闘病中も弱音を吐くことなく気丈に振る舞い、病室ではノートにメモ書きで作詞するなど復帰に前向きでした。『ライブをしたい』とも漏らしていました」と自殺を否定した。

 今秋にアルバムを発売予定で、3年ぶりのライブツアーも計画されていた。再入院前にはジャケット撮影も済ませ、最新号のファンクラブ会報には「最近体調が思わしくないですが、頑張ってます」と近況報告していた。ただ転落したスロープには乗り越えた痕跡があり、病院関係者によると患者が立ち寄るような場所ではないという。

 四谷署でも事故と自殺の両面での捜査を進めているが…。最後までミステリアスさを残したまま、この世を去った坂井さん。人々を勇気づけた名曲の数々は永遠に語り継がれ、歌い継がれる。




■坂井 泉水(さかい・いずみ)
 本名・蒲池幸子(かまち・さちこ)昭和42年2月6日、神奈川県生まれ。神奈川県立伊志田高卒業後、モデル、レースクイーンとして活動。平成3年にボーカルグループ、ZARDとして「Good−bye My Loneliness」でデビュー。5年に発売した「負けないで」が自身初のミリオンヒットとなり、以後大ヒットを連発。作詞家としてもテレサ・テン「あなたと共に生きていく」、DEEN「翼を広げて」「瞳そらさないで」、FIELD OF VIEW「突然」などを提供した。


坂井さんが転落した慶応大病院1号棟の非常用スロープ。この1番下の踊り場から落ちた=東京・信濃町(本社ヘリから、撮影・芹沢伸生)

★慶応大病院に報道陣100人超

 坂井さんが亡くなった慶応大病院には28日、同日自殺した松岡利勝農水相(62)が救急車で運ばれたこともあり、午前11時半ごろから100人以上の報道陣が詰めかけ大パニックとなった。坂井さんが転落したスロープは病院正門右手にある5階建ての1号棟にあり、5階から1階まで緩やかならせん状になった非常用のもの。スロープ下のコンクリートには3センチほどの血痕が生々しく残っていた。

 病院関係者によると、坂井さんは1号棟の4階に入院していた。スロープは昼間でも薄暗いひっそりとした場所。同関係者は「普段は鍵がかかっていて病棟から直接スロープには出られない。教授や先生は通っても患者さんが来る場所じゃない。手すりは高い位置にあり滑ることはまずないと思う」と話した。


★通夜は29日、30日告別式は密葬

 都内にある坂井さんの実家前にはこの日、突然の訃報を受け、報道陣約20人が集まった。

 デビュー以来、ZARDの音楽制作に携わってきた男性スタッフは「ここにあるのは公人としての坂井泉水ではなく、蒲池家の長女のご遺体。ずっと頑張られてきた坂井さんですから、最後はご家族と過ごさせてあげたい。これからだと思っていたので非常に残念」と目を潤ませた。

 通夜は29日、告別式は30日に密葬として近親者のみで行われる。後日、ファンや音楽関係者らによる「お別れの会」を開く予定。


http://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052900.html