コニカミノルタ、カメラ・フォト事業から撤退
コニカミノルタ、カメラ・フォト事業から撤退
コニカミノルタホールディングスは19日、収益の悪化しているカメラ事業とフォト事業から撤退すると発表した。撤退に伴いグループで3700人の人員削減も実施する。
カメラ事業は、デジタル一眼レフカメラの共同開発で提携しているソニーに3月末にデジタル一眼レフシステム「αマウントシステム」の開発、製造、設計に必要な一部資産を譲渡する。カメラと関連製品のアフターサービス業務もソニーに委託する。これに伴い、同事業は、ソニー向けのデジタル一眼レフカメラ・交換レンズの製造を除き3月31日で終了する。
フォト事業は、カラーフィルム、カラーペーパーの生産を06年度下期末までに終了する。ミニラボは05年度末までに生産を終了。メンテナンスとアフターサービスをノーリツ鋼機に委託する。フォト事業の販売体制は段階的に統廃合を進め07年度上期末までにすべての営業活動を終了する。
カメラ・フォト事業の終了に伴い、07年度上期末までに世界のコニカミノルタグループの従業員3万3000人からで3700人の人員削減を実施する。コニカミノルタや5つの事業会社などの国内8社では500人の早期退職を募集する。コニカミノルタではカメラ事業からの撤退や人員削減に伴う費用は2006年3月期の業績予想に織り込み済みとしている。