魚たちのマンション
ジープ島だぉ!
魚たちのマンション!?
エダサンゴを隠れ家にするクマノミやナンヨウハギダイビングをやると耳にする「クマノミ城」。これはクマノミが群生しているエダサンゴのことで、そこに群がるクマノミの数は本当に数えきれないほどで、魚たちのマンションといえる。今回はミクロネシア連邦ジープ島の「クマノミ城」をご紹介!
エダサンゴという枝状のサンゴがある。枝状なため入り組んでいて、魚たちが身を隠すにはちょうど良い形状をしている。
しかしこのエダサンゴを住み家にしている魚は決してクマノミだけではない。映画のキャラクターになってドリーの愛称で親しまれているナンヨウハギや、青いスズメダイなどがいる。特に種類を問わず幼魚、つまり魚の赤ちゃんにとってはこのエダサンゴのなかで生活するというのは重要になる。サンゴは外敵から身を守ってくれるのだから。
なので魚たちはダイバーや外敵が近寄ろうとすると、いっせいに入り組んだエダサンゴのなかに隠れてしまう。でもその隠れるところの様子が実に臆病な雰囲気をかもしだしていてかわいい。こっちがエダサンゴから少し離れるとまたいっせいに大勢の魚たちが出てくる。また近づくと隠れる。その繰り返し。
それにエダサンゴとクマノミなど組み合わせによる色のコントラストは見ていてもきれい。もちろんナンヨウハギやスズメダイとの組み合わせもきれい。
青という単調な海の色を覆してくれるこのマンションの画は、海の色の奥深さを感じることもできる。やっぱりこういうカラフルな世界を見ているとどことなく心もホッとしますね。