日本海にイトマキエイ
日本海にイトマキエイ、干物に加工中
主に南日本の海に生息するイトマキエイが、島根県出雲市十六島町沖で定置網にかかった。
幅約2メートル、頭から尾の先までは約3メートルで、世界最大のエイ・マンタ(オニイトマキエイ)そっくり。関係者は「日本海で見つかるとは」と驚いている。
網にかかったのは9月29日早朝。水揚げ後しばらくして死んだが、標本にしようと県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市)が持ち帰った。大きすぎて冷凍やホルマリン漬けはできず、塩漬けに。現在は日干し中で、うまくいけば展示する。
同館飼育展示係の辻井要介さんは「アカエイなら中海にもいるが、こんな魚が日本海にいるとはびっくり」と話す。県水産技術センターによると、イトマキエイは2007年11月に浜田市沖で見つかっているが、日本海側では珍しいという。