パラシュートダコ

ムラサキダコ抱卵中。

出雲の港で地元ダイバー ”パラシュートダコ”撮影

出雲市大社町日御碕の日御碕漁港でこのほど、パラシュートのように体表を長く伸ばす習性がある浮遊性の「ムラサキダコ」を、地元のダイバーが撮影した。鮮魚店でもほとんど見かけない神秘的な姿が、近隣で話題になっている。

 撮影をしたのは、ダイビングステーション「アクア工房」代表の岡本哲夫さん(57)。漁港岸壁で正午ごろ、水深約3メートルの海底でうごめく体長約70センチのタコを発見。すぐ潜って観察し、黄色い卵状のものを抱え、体表を伸ばす姿などを撮った。

 岡本さんは、ムラサキダコと今夏2度目の出合い。「撮影したタコは傷もあり、弱っていた」と話した。

 世界各地の海や海生動物を紹介する海洋ドキュメンタリー映画オーシャンズ」では、松江市の多古鼻付近のムラサキダコを紹介している。県立しまね海洋館アクアスによると、浜田、江津地域の漁業者には「コロモダコ」とも呼ばれ、夏から秋にかけて沿岸の漁網などによく入る「厄介者」という。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=521565179