雌シャチ「ナミ」6月にも公開 名古屋港水族館

vclub2010-03-13

取得費5億円!

雌シャチ「ナミ」6月にも公開 名古屋港水族館

名古屋港水族館名古屋市港区)が新たに飼育する雌シャチ「ナミ」が、早ければ6月にも一般公開されることが分かった。名古屋港管理組合が12日発表した2010年度当初予算案に、ナミを飼育している和歌山県太地町への取得費用などが盛り込まれた。
 予算案には、ナミの取得費5億円のうち3億5000万円や輸送費などを計上。同管理組合と太地町の両議会で関連議案が認められれば、4月に名港水族館に“引っ越し”となる。公開時期は「ナミの健康状態を見てから」だが、順調なら夏休みより前の6月からの公開を検討している。
 国内のシャチの飼育頭数は8頭と少なく、名古屋港水族館への譲渡は繁殖研究が目的だが、同館では入館者増への期待が高まる。水族館にはシャチとイルカの展示用プールを備えた北館が01年にオープンし、太地町から借りた雌のシャチ「クー」が人気を集めていたが、08年9月に病死した。
 クーが豪快なジャンプを見せた07年度の入館者は210万人に上ったが、09年度は170万人にとどまる見込み。同管理組合は、新ヒロインの登場により10年度は20万人増の190万人と予想し「年間2億円の増収が見込め、取得費は3年で元が取れるのではないか」という。
 一方、シャチをめぐっては、希少種である上に反捕鯨運動もあり、市民団体からナミ取得に反対する意見書が提出されている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010031290153428.html