シュワスマン・ワハマン第3彗星

vclub2006-05-12

彗星の核の分裂、「すばる」が撮影

ハワイにある国立天文台すばる望遠鏡が、12日に地球に最接近する「謎の彗星(すいせい)」シュワスマン・ワハマン第3彗星を撮影し、分裂した小さな核をとらえた。一部は短い尾を持ち、最近分裂したものと考えられている。国立天文台が12日付で画像を公開する。

 同彗星は1930年の発見後、約50年間も行方不明となり「謎の彗星」と呼ばれた。国立天文台によると、分裂しながら太陽の周りを回っており、現在は核が50個以上になっている。すばる望遠鏡は明るく輝くB核の近くに、13個の小さな核をとらえた。「ほかの望遠鏡による観測データと合わせて、分裂の仕組みを調べたい」という。

 最も明るいC核は午前0時ごろに東の空にあること座、B核はヘルクレス座の周辺に見える。12日には地球と月との距離の30倍にあたる約1200万キロまで最接近する。

http://www.asahi.com/science/news/TKY200605110417.html

謎の彗星 分裂の輝き
すばる望遠鏡が撮影

地球に接近中の、半世紀間も行方不明になったことがある謎の彗星(すいせい)「シュバスマン・ワハマン第三彗星」の核が崩れる様子を、ハワイにある国立天文台すばる望遠鏡がとらえ、同天文台が十二日、画像を公開した。

 すばる望遠鏡は三日未明、同彗星のB核と呼ばれる部分の一部が分裂、微小な破片十三個ができていることを確認した。分裂した時期は、約一カ月前とみられる。破片も核の本体と同様、小さな尾を出している。

 十三個もの破片が見つかることは珍しく、同天文台は「彗星の内部構造はほとんど分かっておらず、彗星の核の分裂メカニズムの解明につながる」としている。

 この彗星は一九三〇年に発見、その後、行方不明となり、七九年に再発見された。同天文台によると、今後、一カ月くらい、深夜二時から三時ごろ東の空で見られる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060512/mng_____sya_____010.shtml