クジラ?と高速船衝突
高速船の93人けが・佐多岬沖、事故原因を調査
9日午後6時5分ごろ、鹿児島県・佐多岬の西約3キロの鹿児島湾入り口付近で、屋久島発鹿児島行きの高速船トッピー4(281トン、乗客109人、乗員5人)がクジラとみられる物体に衝突。運航会社の鹿児島商船(鹿児島市)によると、衝撃で座席から投げ出されるなどして乗客93人が負傷した。うち36人が入院した。
けが人のうち88人が乗客、5人が乗員。入院したのは1人が乗員で残りが乗客という。
鹿児島商船によると、赤瀬強一船長から事故直後に「クジラのような海洋生物が左舷後部にぶつかり、船体が前のめりになった」と連絡があった。当時は時速約80キロで高速航行中だった。
鹿児島海上保安部は10日、現場海域に巡視船艇3隻とヘリコプター1機を出し、クジラの死骸など大きな漂流物がないかどうか捜索するなど、本格的な原因調査を始めた。
赤瀬船長や乗組員から当時の状況を聴取。保安部の潜水士を潜らせ、船底の亀裂などを調べた。船体を鹿児島港のドックに移送した後、水中翼の破損状況なども調べる。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060410STXKB014310042006.html